皆様こんばんは。
zyunkyubinです。
今回は最近読んだ本が面白かったのでそれについて書きたいと思います。
本は苫野一徳さんの『はじめての哲学的思考』です。
読んだきっかけ
皆さん哲学って何か説明できますか?
なんか難しそうな学問、答えの無い問題をずっと考えている、、、
個人的にはそんなイメージでした。
今年のGWに時間があったので、たまたま哲学ってなんなんだろうな〜とか思って、
ネットでググってたんです。
そしたら、ちくまwebで以下の連載を発見。
哲学とはどんな学問なのか、どういう経緯で生まれたのか、どのように役立ってきたのかが分かり易く書いてあり非常に腑に落ちました。
そして、連載の後半では実際に哲学の思考法を用いて現代の問題解決に取り組む、、
というような実践的な内容になってくるのですが、
ここからは有料枠。
気になる、、、読みたい、、、。
哲学って何かせっかく分かったのに実践方法を読ませてくれないなんてずるい、、、。
連載の前半で心奪われた私は、速攻amazonで書籍版をポチりました。笑
哲学ってなんぞや
では哲学っていったい何なのか。
簡単に言うと物事の本質を考える学問です。
幸せ、恋、人生、仕事、、そのようなことの本質を考え、その答えを出すのが哲学です。
哲学というと終わりの無い問いを永遠と考えるイメージがありますが、
実はそうでは無くて考えに考え抜いた末、答えを出す学問なのです。
答えを出す上で大切なことは誰もが納得できる答えを出すこと。
誰が聞いても確かにそれは本質的だ、と納得できて皆んなが承認出来ることが大切です。これを共通承認という言葉で表現していました。
哲学ってなんぞやという部分については、上記のちくまwebの連載で無料で読めますので是非興味のある方は読んでみて下さい。
哲学は役に立つ
哲学は、物事の本質を考える学問なのですが
この本質を考えるということが以外と世の中の役に立っているのです。
例えば、民主主義。
民主主義という概念は哲学者が考え出したものらしいのです。
意外ですよね。
民主主義が生まれる前の世の中はとにかく争いの絶えない時代でした。
そんな中で哲学者達が何故争いが起きるのかを考えた結果、
『人は自由を求めている』
という一つの本質に辿り着いたそうです。
そこから、どうしたら各人の自由を侵さずにいれるかを考えた結果、
民主主義という概念が生まれたとのこと。
もっと詳しい話は本書中に書いてあるのですが、
そういう事例を聞くと哲学って意外と役に立っているんだな~と興味が湧きました。
大学とかで哲学の教授ってみんな変な人ばかりで
授業も出席さえしていれば良いだけの楽なのが多かったんで、
哲学に対してあまり尊敬の念のようなものが無かったのですが(おい笑)、
こういう話を聞くと結構興味が湧いてきます。
本質を考えるための哲学的な思考法。
物事の本質を捉えることって、意外と現代において役に立つスキルになります。会社の会議だったり、世の中をより良くするための議論等を有意義なものにするためには、本質を捉えることが重要になります。
そこで、本質を考える学問である哲学の思考法が応用出来るのです。
本書中ではいくつかの重要な哲学的思考のノウハウが紹介されています。
例えば一般化のワナに陥らないこと。
一般化のワナとは、自分の経験を元に物事を判断してしまうことです。
「最近の若い人は何かあるとすぐに会社をやめる。もっと精神を強くするべきだ。」
これは、現代でよく聞かれそうな言葉です。
このセリフの背景には、自分が若い頃はもっと大変だった。もっと頑張っていた。そんな自分の経験が根底にあります。
ですが、見方を変えれば「若い人のメンタルをケアするためにカウンセリングを設けよう」、「現場の仕事の仕方に問題があるかもしれないから見直そう」等といくらでも解決法はあるのです。むしろこの方が建設的です。
意外と哲学的な考え方って重要だと思えてきませんか?
この他にもいくつかの哲学的思考法が紹介されており、どれも現代社会で使えるものになっています。
まとめ。日々の生活に哲学的思考を取り入れたい。
これまで、哲学ってなんなのか気にも留めずに生活してきましたが(大学の楽な授業という認識しかなかった、、笑)、本書を読んで強烈な興味を持ちました。
哲学の成り立ちや存在意義など、とても分かり易く書かれているので読んでいてスイスイ頭に入ってきました。
本書でも書かれていますが、哲学は物事の本質を考える学問です。
現代は変化が目まぐるしく、いろいろと複雑なことが多いです。そんな中で哲学的な考え方は活用出来るのではないかと思いました。
自分としても、本書でかかれている哲学的思考法を取り入れて自分の物の考え方の引き出しの一つとしたいと思います。
そのためにはもう少しじっくり読み直す必要がありますね、、笑
また、本書を読んで哲学という学問への興味も湧いてきました。著者の別の作品や、他の方の書いた哲学本なんかも今年はいくつか読んでみたいなと思います。
これまで知らなかった学問を知るのは意外と面白いですね。
以上、哲学本を読んだら哲学の意外な面白さに気づいた話でした。
読んでくださった皆様、ありがとうございました!